2022年(令和4年)4月1日から施行された「道路交通法施行規則に一部改正」。
今まで「緑ナンバー」事業者だけだったアルコールチェック義務対象が、ついに「白ナンバー」事業者まで対象が拡大になりました!
内容は、
- 2022年4月1日~ 酒気帯び有無の目視等で確認、記録の1年間保存。
- 2022年10月1日~ アルコール検知器の使用と常時有効に保持。
え!?そうなの?
あれ!?うちの会社の営業所は大丈夫かな?
と思われた方多いと思います。
そこで、『アルコールチェッカー義務化で品薄!?おすすめ業務用メーカー別13選!』と題して、おすすめするアルコールチェッカーを13個厳選して紹介します。
目次
- 1 アルコールチェッカー 義務化対象について
- 2 アルコールチェッカーの選び方
- 3 アルコールチェッカー
おすすめ13選
- 3.1 1. LUNA UTE アルコール検知器 ICD-1003
- 3.2 2. タニタ アルコールチェッカー EA-100-NV
- 3.3 3. 東洋マーク製作所 アルコールチェッカー AC-007 プリンターセット
- 3.4 4. 中央自動車工業 ソシアック SC-103
- 3.5 5. タニタ アルコールセンサー HC-211
- 3.6 6. アイリスオーヤマ アルコールチェッカー ALC-D1
- 3.7 7. オーム電機 アルコールテスター HB-A01
- 3.8 8. 藤田電機製作所 アルコールチェッカー FA-900
- 3.9 9. オリジンコム アルコールチェッカー ATST6387
- 3.10 10. タニタ アルブロ FC-1000
- 3.11 11. JVCケンウッド アルコール検知器 CAX-AD100
- 3.12 12. 中央自動車工業 ソシアックPRO SC-302
- 3.13 13. 東海電子 ALC-PROⅡ 業務用アルコール濃度測定システム
- 4 アルコールチェッカー の運用について
- 5 アルコールチェッカー 義務化の経緯について(補足)
- 6 アルコールチェッカーのまとめ
アルコールチェッカー
義務化対象について
そもそも緑ナンバーと白ナンバーの違いを明確に答えられる人は少ないと思います。
少しおさらいしましょう!
緑ナンバー
緑ナンバーとは、人や物品を運ぶことで報酬を得ている車。
例を挙げれば、バス、タクシー、商品運搬業者(ヤマト、佐川急便)、引越し業者など。
白ナンバー
白ナンバーとは、用途を自家用に限り、商用での使用についても自社で販売する商品の運搬を行うために使用する車。
例を挙げれば、マイカー、自社用品を販売するために運搬をするトラック、宅配サービス(ピザ屋、お弁当屋)業者など。
それでは、多くの人が乗っているマイカーも対象なのでしょうか?
令和4年(2022年)4月1日から法改正で義務化の対象は、白ナンバー事業者です。
対象となる企業
対象となる企業、つまり白ナンバー事業者とは、人員の移動や物品の輸送などを目的とした
- 乗車定員11名以上の自動車1台以上
- またはそれ以外の自動車を5台以上
を保有している事業者です。
アルコールチェッカーの選び方
アルコールチェッカーを選ぶにあたって、以下の項目をおさておいてください。
携行型か据置型か
携行型
携行型は、持ち運びができるので場所を選ばず、どこでもチェックすることができます。
据置型
据置型は、高性能で精度の高いアルコールチェックができます。
半導体ガスセンサーか
燃料電池センサーか
半導体ガスセンサー
半導体ガスセンサーは、酸素量によって変化する電気抵抗値を計測するものです。
手ごろな価格で購入できるのもの多いですが、劣化しやすいので一定に回数を使ったら捨てるか交換が必要です。
半導体ガスタイプの精度はあまり高くなく、アルコール以外のガスに反応して測定結果に影響を与えることもあるようです。
燃料電池(電気化学式)センサー
燃料電池(電気化学式)センサーは、呼気中のアルコールを酸化させ、発生する電流の強さからアルコール検査します。
燃料電池タイプは、検査結果が非常に正確です。たばこの煙や薬の影響されにくく正確に測定できます。
ただしメンテナンスコストがかかり、高価なものが多いです。
息を吹きかけるオープンブロータイプか
ストロー・マウスピースタイプか
ストローやマウスピースを使えば、息を吹きかけるものよりも空気の環境の影響を受けにくく、さらに精度が高い測定が可能になります。
但し直接、口に触れるので使い回しや衛生面に配慮が必要です。
検査回数による寿命に注意
アルコールチェッカーのセンサーには、寿命がありますので注意が必要です。
指定されている検査回数をオーバーすると精度が落ちるか使用できなくなりますので、購入の際には、何回くらい検査できるのか確かめておきましょう。
センサー交換が出来るものを購入するのがおすすめです。
アルコールチェッカー
おすすめ13選
アルコールチェッカーの選び方を踏まえて、おすすめする13商品を紹介します。
1. LUNA UTE アルコール検知器 ICD-1003
- 半導体ガスセンサータイプ
- 「国家公安委員会が定めるアルコール検知器」モデル
- フランス、イタリアの店舗にも卸されている商品でそれを日本版に改良したもの
- 最低限の機能があれば十分というため家庭用やシンプルな使い道で業務用として買われる方も多数いるモデル
2. タニタ アルコールチェッカー EA-100-NV
- 半導体ガスセンサータイプ
- 測定回数がわかる
- センサー使用回数表示:0~999回、1,000回以上/SENSOR・OVER
- センサー寿命:購入後1年経過または1,000回測定した場合のどちらか早い方
- さりげなく携帯できるスマートなデザイン
3. 東洋マーク製作所 アルコールチェッカー AC-007 プリンターセット
- 半導体ガスセンサータイプ。
- 高機能・据置型AC-007と、検査データプリンターの業務用セット
- 起動時間 約60秒以内(再起動:約20秒以内)、検知時間 3秒
- AC007 本体重量 2350g
- プリンター 本体重量 350g(記録紙別)
- 記録紙(1巻)約900回記録可能
4. 中央自動車工業 ソシアック SC-103
- 半導体ガスセンサータイプ
- 製造国:日本
- 使いやすいカウントダウン表示
- センサー交換お知らせランプ機能付き
- オートオフ機能
5. タニタ アルコールセンサー HC-211
- 半導体ガスセンサータイプ
- タニタよりついにプロフェッショナル仕様モデル
- センサー交換することにより継続して使用
- 付属のマウスピースに直接吹き込むタイプ
6. アイリスオーヤマ アルコールチェッカー ALC-D1
- 燃料電池(電気化学式)センサー
- オートオフ・電池交換表示機能付き
- 分かり易いデジタル表記
7. オーム電機 アルコールテスター HB-A01
- 半導体ガスセンサータイプ
- バックライト付き液晶表示
- オートパワーオフ機能
- ストラップ付
8. 藤田電機製作所 アルコールチェッカー FA-900
- 半導体ガスセンサータイプ
- センサー交換:センサー交換サービス(メーカーにて有償)
- オートパワーオフ機能:最後のスイッチ操作後30秒後
- データメモリー機能:99件(99件以降1件目より上書き保存)
9. オリジンコム アルコールチェッカー ATST6387
- スイッチ長押しで電源ON、約10秒後に計測が可能
- 本体に息を吐きかけ、測定値が表示されると約8秒後に自動で電源OFF
- 付属品:ストラップ
10. タニタ アルブロ FC-1000
- 燃料電池(電気化学式)センサー
- FC-1000は、タニタの最新技術を集約
- 約15秒の高速測定
- 初期導入費、維持費共に高いコストパフォーマンスを実現
- 設置型、携帯型にも対応する3WAYモデル
①事業所での多人数での測定に対応した据え置き測定
②遠隔地での測定には顔写真と測定位置情報を、Android端末を使用してデータ送信が可能
③本体メモリにデータを記録しての単独での使用
11. JVCケンウッド アルコール検知器 CAX-AD100
- 半導体ガスセンサータイプ
- ストロー方式とオープンブロー方式の2WAY測定対応
- 信頼性の高い日本製の高感度・高品質センサーを採用
- 国内唯一のアルコール検知器の業界団体であるアルコール検知器協議会(J-BAC)の認定品
- センサーの測定可能回数が5,000回と多く、1日に何回も使用する人でも十分に対応が可能
- 使用回数5,000回を超えると、センサー交換マークが点滅し、寿命をお知らせ
12. 中央自動車工業 ソシアックPRO SC-302
- 半導体ガスセンサータイプ
- センサー交換お知らせ表示
- 2WAY測定方式採用で市販ストロー吹き込みも可能
- 使用回数カウンター表示有
- センサーは自分で交換できるユニット式
- パソコンで簡単管理
- 運転者・点呼執行者・車輌番号それぞれ3,000件登録可能
13. 東海電子 ALC-PROⅡ
業務用アルコール濃度測定システム
- 半導体ガスセンサーおよび燃料電池センサー
- 呼気フィルタ5個
- 専用マウスピース25本入り
- 専用マウスピースで息を吹き込むだけで高精度にアルコール測定
- 測定記録は一年分保存でき、いつでもプリントアウトが可能
- 測定記録をネットワークで共有、点在する拠点を一元管理
- 写真付き測定記録で、測定の不正、記録の改竄を防止
- ハンディユニットの校正により、測定精度を保持
アルコールチェッカー
の運用について
アルコールチェックが義務化される白ナンバー事業者は、安全運転管理者を選任し管轄の公安委員会へ届出を済ませておく必要があります。
安全運転管理者の行うべき管理業務は以下となります。
- 運転者の適性の把握
- 運行計画の作成
- 危険防止のための交替運転者の配置
- 異常気象時の安全運転の確保
- 点呼・日常点検による安全運転の確保
- 運転日誌の備付けと記録
- 運転者の安全運転指導
新たな業務として
- 酒気帯びの有無の確認
- 測定結果の記録保持とその管理
- アルコールチェッカーの保守管理
事業者として「乗務員の一元管理」や「測定器の校正」のことを考えると、パソコンで管理できるものやセンサー交換式を選ぶのが良いですね。
アルコールチェッカー
義務化の経緯について(補足)
1960年道路交通法成立するも、飲酒運転で違反をしても罰則規定は存在せず。
高度成長期に入り自動車台数が飛躍的に増加に比例し、飲酒運転の重大事故も急増。
1970年には飲酒運転は禁止され、罰則が課せられるようになりました。
罰則が規定されても内容が軽いためか、飲酒運転の事故の増加はまったく歯止めがかからず1990年代には年間2万件。
1999年11月には、東名高速道路で飲酒したドライバーのトラックが、乗用車に追突し子供2名が亡くなりました。
2001年に「危険運転致死傷罪」が新設されて、大幅に厳しい罰則が課せられるようになりました。
しかし2006年、罰則を逃れようと市役所職員の飲酒事故隠ぺい未遂事件が発生。
それを受けて「過失運転致死傷(アルコール等影響発覚免脱)罪」が新設。
2007年、2009年に飲酒運転に対する罰則は改定され、更に厳しくなった。
2011年から緑ナンバー事業者に対してアルコールチェックが義務化されたことで、飲酒運転による死亡者数が1/5まで減少。
しかし2021年6月28日午後、千葉県八街市で下校中だった小学生の列にトラックが突っ込む死亡事故が発生しました。
しかも加害者は自社の資材を「無償」で運搬するトラック、つまり白ナンバー事業者だったため、業務前にアルコールチェック義務がありませんでした。
飲酒運転にナンバーの色など関係ないという世論が高まり、白ナンバーでも義務化となりました。
アルコールチェッカーのまとめ
『アルコールチェッカー義務化で品薄!?おすすめ業務用メーカー別13選!』と題してまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
おさらいすると
- 2022年4月1日~ 酒気帯び有無の目視等で確認、記録の1年間保存。
- 2022年10月1日~ アルコール検知器の使用と常時有効に保持。
- 事業者として「乗務員の一元管理」や「測定器の校正」のことを考えると、パソコンで管理できるものやセンサー交換式が良い
購入する際に参考にしていただければ幸いです
\PC管理版アルコールチェッカー/
-
【2022年】アルコールチェッカー業務用おすすめメーカー7選!(PC一元管理版)
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